やり尽くしました
大分前、〇活中の技術系の学生さんに話を聞いたことがあった
専門違うみたいですが、どういった考えで、
こういった仕事を志望されました?
などと、まあ定番の話題振り。
曰く、学生時代は2足歩行ロボットをやっていて、
やり尽くした感があるので、仕事では別の方向に
進もうと考えました、とのこと。
おや、こりゃすごいな... どんなロボット、
やられてたんですか?と聞くと、
RCサーボでできたロボットを無線操縦で動かして
バトルする競技です、とか。
ああ、なるほど。大体わかりました....けど
それで、2足歩行ロボットは大体やり尽くした、
という表現は、いささか勇み足な気がしますね...
と思ったり。
本来の意味のメカ設計も、回路設計も
制御や運用ソフトウエアをやるわけでなく、
実際にはやり尽くした、というより
飽きたんだろうな、とは思うんだけど、
もしかして本人は本当にやり切った、
と思ってるのかもしれない
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マウス関連も、まあマウスそのものを一から設計して
形にできるなら、それはもう相当なものだし、
十分価値があるとは思うんだけど。
現代の定番の形になってしまったものを
トレースするのは、まあ、モチベーションがあるなら
何でもいいんだけど。
くだんの彼のように、やり尽くしました、
なんて合理化されたりすると、これは
困ったなあ(困ってない)という気持ちになったり。
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速い機体のデッドコピーを作ること自体は、
色々勉強になることだとは思うけれど。
その機体をもって、自らの成果と称し
パラメータを開陳するとか、さすがに競技自体の
存在を脅かしかねないよな....
もうちょっとこう、リスペクトとか
(まともな)成果とか.....いや、まあいいか。
実行する諸兄に、どうこうとか介入も
色々な意味で無駄だとは思うので、それはいいんだけど。
外で意見を求められたときに、うかつに近づかない方がいいよ、
とはいうべきだろうな、とは思うようになった....
その辺が、”やり尽くしました”に対する、
ちょうどいい距離感な気もしている。
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