イギリス&アメリカ 飯マズ論
うん、まあ、イギリスの飯が不味いというのは、
面白おかしくネタになるのが定番だけど。
いやいや、イギリス料理もうまいよ?
というのも定番の返しで、それも全く
同意するんだけど。
まあこのネタ、自分で見ている感じだと
話はそんなに簡単じゃないような気がする。
あれって、全部ひっくるめた食文化?
いや、もっと上位の習慣なんじゃないか
と思う。
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イギリス&アメリカの食事は、
正直、文化的に貧しい印象は否めない。
まあ、貧しい時代からそのまま引き継いでる
ってこともあるんだろうけど。
でもまあ、イギリスでもおいしいものは、
例を出せば個別には
いくらでもあって。
普通にスーパーで売ってるような
やっすいオレンジマーマレードが、
信じられないくらいフルーティで
いくらでもイケる、とか
そのまま食べるとエグイ感じの強い
最初っからスライスされている、
雑穀食パンも、カリッカリにトーストすると
すんげえ美味くて、何枚でもイケたりとか。
インド系がやってるインドカレー屋の
シシカバブとかチキンティッカとか、
言い出すとキリないくらい
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そのうえで、あえてイギリス飯が
不味い、と言うのだけど。
当のイギリス人が、食事は
美味くてはいけない?という
文化、カルチャーを持っている
様に感じるのだ。
イギリス人も、うまい不味いは
ちゃんと把握していて、
美味いのものを食べると、
ちゃんと美味いというし、
イギリス飯は概ね不味いという。
分かってんなら、何とかしろ!と
いうと、彼らは困ったような顔をする。
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どうも、食事に美食?を求めるのは
享楽的?であるということらしく、
宗教的な?理由で、わざわざ不味いメシを
頂くことを是としているフシ?があるかのようだ。
あー、イギリス、アメリカ、
プロテスタントの国だねえ....
日本人。まあ、他もそうかも。
他の命を奪って食べ物とする以上、
おいしく食べる、ってことの方が
より感謝を表している、って
感じだと思うんだけど。
あちらの国では、倫理観が異なる
ってことなんだなあ、と思ったりする。
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かの国では、肉汁滴る肉料理なんて
ものは、野蛮であり禁忌されるもの、
ということで。
肉は、まずきっちり茹でて、
肉汁、脂、全部綺麗に落としてから
焼いたりするものだという事らしい。
そりゃあ、見た目おいしそうにでき
てる料理が、口に入れると何の味も
しないとか。
そういうのが、飯マズの印象を
与えているんだと思う。
なので、イギリスの飯が不味いのは
日本人がお箸でご飯を食べるのと
同レベルの文化ってことで、
それに表面的な理由なんてないんだろうと思う。
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現にイギリス人も、うまいもの食うと
美味い、とちゃんと言うのは何度も
目撃している。
決して味オンチなわけじゃない。
その辺、世の中に伝わるといいんだけどなあ.....
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