ああ、なるほど
(長文)
電装関連の部署で仕事をしている。
まあ、看板(部署名)もそうなっているし、
普通に電気の案件は多いんだけど、ときどき不思議なこともある。
なぜかエアコンが電気屋の領域、みたいな雰囲気を感じたり、
なぜかフロアマット(カーペット)を扱っていたりする。
こいつらの、どの辺が電気関係あるんだろうか...
と、不思議に思っていた。
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ある日の、古株の親分の引退式のあいさつの一言で氷解。
もともとこの部署は、電気屋でもなんでもなくて、
自動車のアクセサリを扱うところだったようだ。(今でもそうだが)
黎明期の自動車のアクセサリと言えば、フロアマット、だったそうだ。
それで、フロアマットか!
で、その次に来たのが後付けエアコンだそうで。
当初(いつだよ...)エアコン付きの車はぜいたく品とみなされて
高い税率がかかったそうだ。
税金回避のために、エアコンはみな後付けなのが
常識だったとか。
あっ、そういえば子供のころの車のエアコンって
助手席のダッシュボード下に吊り下げでついていたなあ...思い出したよ。
そういうことだったのかw
それで、エアコンね。
フロアマット、エアコンがいきわたって、さてそれじゃ
次の商売ネタはなにか。
次に来たのがオーディオで、そのままマルチメディアと
名を変えて、今日まで続いているようだ。
あぁー、そういうことか。
それなら、この部署は(狭義の)電気屋じゃないのは当然だなあ。
もともと敷物屋だけど、扱うものが、ほとんど電気製品になったから
看板をナントカ電気にかえたようなもんなわけだ。
それで、なぜか電気屋なのに、フロアマットを扱っていたり
エアコン関連の話が投げ込まれたりするんだね。
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話は変わって。日々の雑感(19年度上半期版)
そんなわけで、こちらの目線からすると、今の仕事は、
日々、各種問題を過去問、テンプレートに収まるように変形して、
あとは機械的に解くことに特化しているようにも見えたりする。
まあ、試験で効率よく高得点を出すには、
徹底的に過去問をあたり、傾向と対策に注力することだけど。
業務がそれを一義にするのは、まあ分からんでもない。
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自分は、基本的に電気の知識やソフトウエアのスキルは、
なにか問題を解決したり、欲しいものを実現したりするのに
使う道具だからなあ。
レベルは低くても、なるべく一通り、できるように
なっているのはそのためだし。
でも、効率を求められる業務では、そうも言ってられない。
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もっと例えれば、仕事って、掛け算九九で、2の段と3の段だけ覚えて
それの組み合わせで、各種問題をとく、ってやっている感じ。
全体で9x9になっている、ってことを理解している人はいない。
なんとなく薄々感じている人もいるけど、実証する機会がない。
まあ、大体解けるよ。問題の7~8割は。
でも、どうにも手が付けられない問題もあって、
だけどそこはできなくてもいい、ってことになったりする。
それこそ仕事だから。
5の段とか7の段の問題とかね。
こういうの、不気味に感じるみたい。
こっちは、九九をやるときに、必要なところだけ暗記してるんじゃなくて
全部がそろってないと価値が薄い、ってことを理解している(つもり)
肝心の九九は怪しかったりするけど、まあ必要な時に
カンペ見ればいいのだよw
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なんだか構図が納得できて、ちょっと視界が晴れた気もしている。
みんなは、自分たちのモチベーションが
いまいち上がらない理由が分からないみたいだ。
そこで、5の段とか7の段とか、そもそもなんで九九?とかの話をすると
何か憑き物が落ちたような顔をして、ぐいぐい食いつく人もいる。
7の段を使って、パラリと片付けたりすると、
もう一回やって、と言う人もいる。
手品じゃないんだけど。
ああ、なーんだ。まだまだみんなやれそうじゃん。
全然死んでないよ。そのうち死ぬだろうけど。
組織はどうするのかなあ。今度直接トップに聞いてみるか...
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