道具メンテ(ピンセットの脱磁)
0603メトリックとかのチップ部品を取り扱うのに、
良いピンセットは必須なんだけど。
ピンセットが着磁していると大変扱いづらい。
チップフェラエトビーズとか、あるいは小さなパッケージほど
鉄系の材料を使っているのか、部品をつかもうとすると、
勝手にピンセットの先に吸着されてしまう。
ホーザンのP-891のタッチが気に入っているので、
先を研ぎだして使っているのだけれど。
材質が磁性体なので、うっかりすると、いつのまにか
着磁していたりする。

ピンセットが着磁していると大変扱いづらい。
チップフェラエトビーズとか、あるいは小さなパッケージほど
鉄系の材料を使っているのか、部品をつかもうとすると、
勝手にピンセットの先に吸着されてしまう。
ホーザンのP-891のタッチが気に入っているので、
先を研ぎだして使っているのだけれど。
材質が磁性体なので、うっかりすると、いつのまにか
着磁していたりする。

最近は、ネオジの小さな磁石がそこら中にあるので、
油断ならない。
非磁性のピンセットもあるけど、リン青銅のは、はんだ付けに使うと
ハンダが付きそうだし...
着磁器/脱磁器もあるけど、これでできるレベルの脱磁では
まだまだチップ部品程度だと吸いつけてしまう。
------
メンテナンスの一つとして、普通の脱磁器のような、
力任せではなくて、精密に脱磁することを考える。
こんなものを用意する。

ピンセットが通せるような非磁性の筒に、#20くらいのワイヤを
100回くらい巻いたもの。
あと、5~10A位流せる、定電圧定電流電源。
用意できる電源の容量と、電線径で巻き数を決める。
組み合わせで、だいたい数百~1000アンペアターン位が目安。
ピンセットを通す。

ピンセットの先に、小さいねじなどを吸着させて準備終了。
安定化電源を接続、定電流モードにして、少しずつ電流を
増やしていく。
着磁分と電流が打ち消し合うと、吸い付いているねじが落下する。

ねじが落ちたら、電流を止め、もう一度吸着させて
電流を少しづつ増やす、を繰り返す。
繰り返すとだんだんと、ねじが落ちるまでの電流が減ってくる。
一気に電流を上げると、オーバーシュートさせてしまい、
逆側に着磁するので、要注意。
ある程度電流を流しても、磁力が減ってく感じが無い時は
電流による磁界と、着磁している方向が同じになっている。
その場合は、ピンセットを逆から差し込むか、
電流の向きを変える。
何度か繰り返すと、電流を止めても、ねじ程度では
吸着しなくなるようになる。
今度は、チップ部品に変え、同じ手順を繰り返す。
チップ部品は、磁性だけでなく、静電気などでも吸着するために
電流を流しながら、軽くトントンと叩いて調節するとやりやすい。
これをある程度繰り返すことで、チップ部品も吸着しなくなる
程度にまで脱磁できる。
------
はんだ付け用のピンセットも、普通に工具として使っていると、
どうしても着磁してしまうこともある。
着磁したピンセットをそのまま使うと、かなり作業性が悪いが、
この手順で脱磁することで、作業性を取り戻せる。
刃物を研ぐようなものなので、気になるようになったら、
時々調整している。
0603あたりのはんだ付けに、ピンセットがうまく使えない
のは、着磁の所為もあるかもしれない。
ピンセットの脱磁、お勧めである。

安定化電源を接続、定電流モードにして、少しずつ電流を
増やしていく。
着磁分と電流が打ち消し合うと、吸い付いているねじが落下する。

ねじが落ちたら、電流を止め、もう一度吸着させて
電流を少しづつ増やす、を繰り返す。
繰り返すとだんだんと、ねじが落ちるまでの電流が減ってくる。
一気に電流を上げると、オーバーシュートさせてしまい、
逆側に着磁するので、要注意。
ある程度電流を流しても、磁力が減ってく感じが無い時は
電流による磁界と、着磁している方向が同じになっている。
その場合は、ピンセットを逆から差し込むか、
電流の向きを変える。
何度か繰り返すと、電流を止めても、ねじ程度では
吸着しなくなるようになる。
今度は、チップ部品に変え、同じ手順を繰り返す。

チップ部品は、磁性だけでなく、静電気などでも吸着するために
電流を流しながら、軽くトントンと叩いて調節するとやりやすい。
これをある程度繰り返すことで、チップ部品も吸着しなくなる
程度にまで脱磁できる。
------
はんだ付け用のピンセットも、普通に工具として使っていると、
どうしても着磁してしまうこともある。
着磁したピンセットをそのまま使うと、かなり作業性が悪いが、
この手順で脱磁することで、作業性を取り戻せる。
刃物を研ぐようなものなので、気になるようになったら、
時々調整している。
0603あたりのはんだ付けに、ピンセットがうまく使えない
のは、着磁の所為もあるかもしれない。
ピンセットの脱磁、お勧めである。
| 固定リンク | 0
コメント