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2017年6月18日 (日)

マウスと研修など

最近偶然か、身近な範囲での、新戦力をロボット界隈から探せないか、という身内からの話と、
web界隈で、マウスでは周りと協業で進める系のスキルは身につかない、って話が流れていて、
そのあたりで、ちょっと思う所が。

長いな...

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さて、ロボットとはいっても、私の知るのはマイクロマウスとか、トレーサー。

このあたりに自発的に興味を持って、自力で大会で結果を出してくるようなキャラクターが、
よくあるような組織で、よくあるような微妙な案件のつじつま合わせに、長期間満足するとは思えないんだが...

組織の基本は、車と同じで、まずは安定性が肝要だ。
そりゃ、マウスやるようなんじゃなきゃ、突破できない案件もあるけど...

ありがちだが、その辺、良く分かってなくて、スキルあれば仕事だから大丈夫、
と言うのを聞くのだが、そう言うのに限って、実はうまくできなくて大量の離職者を生み続けていたりする。

確かに、車もオーバーステアのピーキーなのが速いのは速いみたいだけど、すぐにクラッシュするんだよなあ。
プロドライバーでも、普通にそうだ。
結局アンダーステアなのを与えると、これこれ、とか言って喜ぶ(満足する)ので、信用できない。

自分の近く、周辺で、マウスやトレーサーの上位に来るような特性持ちを、うまくコントロールして性能を引き出すことができるようには見えない。
なので戦力はアンダーステアなので十分だと思い、適当に流している。

もちろん、マウス周辺の人間でもアンダーステア領域でも運用できるけど、だったらそこから持ってくる理由はない。もったいなさすぎる。


お客が欲しいと言って来るものは、よっぽどちゃんとわかっているようなお客さんでない限り、大体全然違うものを求めているものだ。

こういうことが自然に分かり、まあこういうもんで仕方ないなと受け入れるのが、年をとって経験を積んだってことだと、最近思うようになった。

結局良く分からないが、マイクロマウスじゃない、ロボット競技を当たればいいんじゃないか?
高専ロボコン?とかは、そういうの向いてるかもしれない。
ただ、別に仕事始めてから身に付ければいいような気がしてならないが...

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で、マウスで身に着くスキルだけれど、確かに一般的な協業のためのスキルからは遠い気がする。

でも、そんなものはほかで身に着けるものだと思うし、
それこそ組織に入れば繰り返したくさんやることになるから、
なにもわざわざマイクロマウスでやらんでも、いいんじゃないかなあ。
と、昔から思っている。

あるいは、マイクロマウス競技に自発的に参画するのは、中学高校生から、リタイヤした人まで大歓迎だけど、
カリキュラムの一環として、教材として参加し結果を求めるのは、どうかなと、個人的に思う。
まあ、そうは思わない、と考えることを否定するものではないけれど。


web界隈でも言っている人もいたけど、マイクロマウスでの協業は、作業ベースのものではなくて、コンセプト出しとか、他のメンバがやっていることに刺激を受けるとか、スタートラインの底上げとかのインスパイア系がメインだと思う。
現に、今の時代のマイクロマウスにおいては、明らかに学生サークルが強い。
このレベルでの協業のメリットは明らかだ。


結局、どの工程での協業するのかによって、どのような研修が必要かが変わってくる。
世の多くを占める各種工程で使い勝手がいい戦力なら、他でも調達できるとおもう。


まあ、それだけだと結局困ってる(所もある)から、しかるべき分野ではマウス出身の人材が活躍したりしてるってことなんじゃないか、と思ったりする。


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物事をちゃんと分析する前に、自分の見える範囲で似ているようなもののを選び、
名前を付けてしまうという、ことが、あたかも分析しているように言われることも多いけど、
安易な分析は、かえって物事を本質から遠ざけることもある。

厳に戒めねばならないと思っている。


...そういう意味で、「ものづくり」という言葉も、座りが悪くて使いたくないんだよな。
主体たる何を?の主語がなくて、意味を成してない気がしてならない。

モノづくりのモノが確定しないと、ものづくり、なんてひとくくりにできる
気がしないなんだがね。
政府の使ってる用語らしいけど、この辺から直してほしいものだ。

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コメント

マウスで身につくスキルは、
1.個人技能・技術
2.修羅場経験
3.安全や安定を考慮しない(ある意味危険な)設計・実装経験
だと思います。

一般的な良い人材とマウスのすごい人材は全く別なのですが、後者のすごい人材を評価できる評価軸を持っている人が少ないので、お互い不幸になってしまうケースが多いですね。

このマウススキルは、短期的には全く役に立ちません。
せいぜい、1.が少し役立つかくらいです。
ですが、長期的に見ると、新思想の新製品開発や製品開発時のトラブルシューティング時には、そのスキルは存分に発揮されます。
結果的に面白いモノが出来上がるかもしれませんが、それが社会的な製品としてOK かはコントロールする人次第かと。
このあたり、企業規模や業種によっても異なりますが、概ね間違ってないはずです。

マウスをカリキュラムや研修とすることやマウス界隈から人材募集をすることで一番気にしなければいけないのは、「目的がどこにあるか」なのだと思います。
私がマウスを研修にするなら、2.→1.→3.の優先度で目標設定しますね。

投稿: ブラザー | 2017年6月19日 (月) 15時30分

私の個人的な印象なんですが。
と断っておいて...

マイクロマウス自体は、ただのロボットコンテストなので、そこになにか特別な理由があるとは思いませんが。
ただこの周辺の文化として、普通なら避けても文句を言われない領域にあえて踏み込んで遊んでいる、という印象があります。


ところで、普通の仕事での必要で日常的に使われるスキルに、いかに合理的にダメ出しをして断るか、ってのがあります。
良く言えば、仕事の断り方ですが。

これが、なんとも局所的なコスパがいいので、仕事で真っ先に身に着けてしまったりします。

まあ、局所的にはものすごく平和です。仕事しないから、失敗もないのでマイナス評価もしづらい。
積極性なんて、仕事しなくても、いくらでもアピールする方法があるので。
見せかけのリーダーシップあたりが手ごろです。

まあ、その結果5~10年後に、決定的に困ったりするんですが、個人より先に組織の方が困ってなんとかしたくなるだけなので、
大きい会社だと組合が守ってくれたりもします。

それじゃあ、やっぱり困るよなあ、とボヤキを聞くことが多いですが、最近は涼しい顔をしています。


この辺を軽々と超えていくのが、今のマウス界隈の才能だと思っています。

書き込みにあるように、役に立ちません。平和な時は。
本当に困って、みんなが身を隠し始めるような場になると、また違ってきますが、そういった場が出てくるようでは、ほんとは困るんですよね。
でも、実際困ってるところばかりです。周りでは。某社の某F1プロジェクトとか、かなり悲惨な話を聞きます。

投稿: watadani | 2017年6月19日 (月) 22時43分

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