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2017年3月22日 (水)

自動運転とか

所用を済ませに、お昼から休みを取って外出。
色々済ませて、せっかく出て来たので、映画を見て帰ることにする。

最近は外仕事が多くて、移動の機内で映画をたくさん見る。
おかげで、最近公開された映画はほとんど見てしまっていて、にわか映画マニアになっている。

今日は、最近公開された、ひるね姫を選ぶ。

舞台は2020年だけど、ファンタジーだ。
ギミックとして自動運転が出てくる。
もうじき実現する夢の技術として扱われていて、物語の重要なキーになっている。

うーむ。

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昨今のAIとか、自動運転、ロボットなんかもそうだけど、流行りだけどなかなか実用レベルに届かなくて、とりあえずブームが終わる、なんてのを繰り返す一群があるように思う。

自動車とか、スマホみたいに実用に供されてる物もあるのに、前述の物達はなぜ離陸できないのか、について考えていて、思いついたことがある。

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基本的にユーザーは、システムのフロントエンドしか見えてないが、
大体において、大抵のシステムはバックエンド、インフラストラクチャの方が主体だ。

自動車が便利なのは、アスファルト舗装された道路がくまなく整備されていて、巨大な輸送、精製、供給システムを必要とするガソリンが手軽に調達できてこそ。

スマホだって、本体なんて、ただのバッテリとタッチパネル付き液晶とわずかのCPUパワー、無線モデムだけの小さな電子機器だ。
これだけでできることなんて矮小だけど、背後にあるネットワーク網とサーバー群が機能することで、便利な情報端末を実現している。
フロントエンドとインフラの構造、規模の比は、自動車どころではない。

自動車にしても、スマホにしてもそれ自体(フロントエンド)が発明されたことよりも、くまなくインフラが整備されたことが、実用化のための条件だったと思う。

そもそも人間だって、インフラ(社会構造)が無いと、単独ではほとんど何の役にも立たないのじゃないか?

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前述のAI、自動運転、ロボットなんて、みんなフロントエンド先行で、インフラについてほぼ何もやっていないように思える。
そもそも、それぞれにとって何がインフラなのかすら、本気で検討されているように思えない。

理想のスマホを作ろうとして、手持ち出来る端末に、直接世界中と無線通信できる超強力トランシーバーと、googleサーバーほか諸々を組み込もうとして、あまりの遠さに沈没しているようだ。

例えば自動運転なんて、自動車側に必要なのは今の車にあるもの(動力源と操舵機構とブレーキ位)で十分で、道路側にすべての機能が持たされてるくらいでないと現実的でないと思う。
車にセンサを付けてどうこうなんて、余計に話を難しくしている。
下手すると、移動の動力源も道路側でもいいくらい。

でもそんなものは、作っていても楽しくないから、開発者は目をつぶって自律自動車を作るのに没頭しているかのようだ。

人工知能、ロボットもしかり。

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何かものを作るときに、いきなりのこぎりとヤスリ手に、材料を削り始めてもいいけど、そんなのどうせ途中で放り出すことになる。

さっさと、設備、インフラを整備する方向に舵を切るのだが、世間の見方はそうではないようで、映画のシナリオのギミック一つとってもそんな感じだ。
絵的に地味だしね。

映画も、もっとファンタジーなら、それはそれでいいと思うんだけど....

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