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2015年3月19日 (木)

プログラミング入門

しばらく前のはなし。

プログラミング(原文ママ)をやりたいんだけど、と相談を受ける。
なんでも学校の図書館で、本を見つけてきたそうで、その本に沿ってやってみたいんだと。
みると、N88-BASIC入門、とある。うーむ...いつの本だよ。

N88-BASICをWindows環境で再現されているアプリをみつけ、試しに使わせてもらう。
しばらくはそれで遊んでいたようなのだが、やはりBASICでできる範囲のことしかできない。(当然)

ファイルを扱うあたりで、どうにもやりたいこととのギャップが大きくなったようで、色々聞かれても、そりゃBASICだからそうなっている、としか答えられない...

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世にある、入門向けとか、初心者向けと称している環境は、どうにもよくないように思う。

ただ、業務でプログラムなどの経験のない人間を、数日で何かできるようにする、という趣旨のものは別。

よくある、小学生とか、中学生向けのものは、なんだか箱庭というか、”この範囲で遊びなさい”、ってのが前面に出てる。
こんなのじゃ子供はすぐ飽きちゃうよなあ、と思う。
おもちゃなら、すぐ飽きて次のをほしがってもらわないといけないので、こういうものも織り込んだ設計なのかもしれないけど、こっちは次々与えるのは大変だ。

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ある範囲を平らにならしてしまって、だれでも簡単に使えるようにしてあるのは、一見正しいことのように思える。
しかし長期的にかかわって、先に進む可能性をもつ者の立場からは、弊害のほうが大きいと思う。

平らにならしてある端の部分が壁になって、そこから外に出るのが難しくなり、かえって発展の芽を摘んでしまう。

さらに、平らにならしてある範囲が広ければ広いほど端の絶壁は高くなって、ますます外に出られない...

老人向けとかを含むグローバルデザイン、とかならいいのかもしれないが、将来可能性のある子供など若年層に使わせるものとしては、どうなんだろう...

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と、いうわけではないのだが、最初から普通の道具を使うのがよかろう、ということで、最近は個人使用では無料で使える、VisualStudioをインストール。
でもまあ、Windowsプログラミング自体は、面倒な割にこれと言って面白くもない。

色々考えて、追加でDXライブラリを使わせてもらうことにする。

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本来は、若年者向けのもの、というわけではないようだ。
一言でいえば、DirectXをラッピングしてあるライブラリ。
Windows環境の面倒を見ることなく、簡単にプログラムできるように作られたライブラリで、まあそっちの向き(同人ゲームなど)には広く使われているもののようだ。

ライブラリのボリュームは相当なもので、ドキュメントも数百ページ分くらいはあるだろうか。

最初はどうかなあ、と思っていたのだけれど、意外とはまって色々試している。
数百ページ分のドキュメントも、苦にならないようだ。

見ていても、なかなかまとまった完成品を作る根性はないようだけれど、プログラミングについての造詣は深まっているようだ。

まあ、やってれば、そのうちなにか作るようになるかもしれない。


時折、フリーで使える範囲のツールでは、色々制限があって不満そうだったりするのだが、回避策を一緒に考えて、うまく実装できたりすると、なるほど納得のいった顔をしている。

こういう経験は、なかなか良いようだ。
深く納得するためには、その前にさんざん苦労してもらっておく必要がある。

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というわけで、初心者向けには、なんでもかんでも入口の敷居を下げればよい、ってことではないなあ、と思っている。

いばらの道はそのままに、モチベーションを維持する魅力を与え続けることが肝要か。

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