STM32F303
ここ数年、気に入って使っているSTM32だけれども、かなり品種が増えてきて、選定で迷ったりもする。
新型では、どれを使うか...
F4は、そりゃあ高性能なんだけど、マウスには色々重い気もする。
コアの処理能力的にも、I/Oの構成にしても、F1あたりで十分足りてるともいえる。
STM32F405あたりが旬の様だけれど、実際皆が使ってるのは、どのあたりなんだろうか。
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個人的に最近のお気に入りで、普段色々使っているのは、STM32F373。
48ピンパッケージに、まあ今時の物はたいてい入っている。
特徴的なのは、16ビット シグマデルタADCを持っているところ。
ちょっと前なら、マウス用のジャイロセンサ受けなんかにぴったりだったのだけど、いまどきのジャイロはシリアル接続だ。
いや、ジャイロだけじゃなくて、今時の産業用センサは、どんどんシリアル接続に入れ替わっていて......いや、それは別の話。
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で、このF3だけれど、STM32F303という奴もいる。
こっちは、16BitADCの代わりに、本格的なオペアンプが4個入っている。
4個は一見少なそうだけれど、アンプの各入力にはマルチプレクサがついていて、複数の入力ソースをソフトウエアで切り替えて使える。
また、内部でADやらコンパレータやらDACなんかに、ごちゃごちゃつながっていて、大概の回路は内部で完結して、外部の余計なピンを占有しないのもよさげだ。
外部にFB回路を組んで通常のアンプとして使う方法と、内部でゲインをソフトウエアで設定する、PGAとしても使える。
マウスのセンサ系なんかには、これ以上無いくらいぴったりだ。
三相ブラシレスモーター用のタイマーもたくさん持っているし...
あー、F303には32ビットタイマーが1個しかないのか...(F373は2個)
エンコーダー入力処理に、ほんのちょっと追加がいるけど、まあ全然問題なし。
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