電王戦
将棋の電王戦が面白くて、毎週注目している。
今日の時点の結果は、棋士側の1勝2敗1分。 拮抗してる。
非常に面白いと感じているのは、テクノロジーの話ではなく、お互い同じルールにのっとっているものの、普段、公式には交流の無いもの同士が対戦していること。
異種格闘技戦か。
その結果、お約束のような予定調和にならず、非常に泥臭い、本気の殴り合いのような状況が生み出されているように見えるところ。
それぞれの弱さ、弱点が露呈し、そこをエグく突き合い、勝負がついてきている。
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勝負の世界のプロと言われる人は、負けて恥をさらすことも織り込み済みで、その世界に身を投じている。
それこそが、勝利、勝者の価値を担保している。
一方、本業などでは、失敗のリスクを避けるあまり、勝ち負けを予定調和でコントロールすることに腐心したりすることも、ままあるようだ。
プロレス的、なんて言われたりもするが。
この手法は、短期的には丸く収まるように見えるのだが、実に本質的な衰退の原因になっているようにも思える。
最近元気の無い、いろいろな一流企業も、そんなところに嵌ってきたのではないか?
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電王戦なんてものは、人間のプロ側からすれば、何がメリットなのだろうと思っていたけれど。
始まってみると、実際ものすごい注目で、普段将棋に関心の無い私のような者まで、惹きつけてやまない。
こういった予定調和の無い、死力を尽くす戦いが、多くの人の耳目を集めることは、興味深いことだ。
これがすべて計算の元に行われているならば恐れ入るところだけれど。
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